物件契約前からの許認可相談は気を使う

宅建業免許の免許通知ハガキは、週末発送で月曜前後に業者さんのもとへ届く(東京都では)。そのため、週明けは「届いてました!」との電話から始まることも多い。

最近受けた案件の中に「事務所要件どうかなー」と懸念していたのがあったのだけれど、これも無事に通知が届いたようなので一息。

事務所を既に借りてしまった業者さんから相談を受けるケースでは、その物件でなんとか許可・免許が下りないか検討するのみなので、やることはシンプル。

これが「この物件を借りて事業を始めたいのですが」という相談だと、明らかに要件を満たさないものは判断が容易だとしても、そういうケースは稀で、どちらかといえば賃貸借契約を結んでしまっていいのかどうかかなり微妙なケースが多い。
(依頼者である法人さんの規模が大きいほど、許認可の要件が膨大なほど、事務所が要件満たすかっていうのは様々な事情・状況を確認しないとわからないから、面倒になる。貨物・旅客などの運輸系とか産廃の施設とかは、かなりこの要素が強いんじゃないかしら。)

もちろん基本的には行政庁への事前確認などを経た後で物件の契約をしてもらうことになるんだけど、事前確認でも明確な回答がもらえないこともある。なにしろ満たすか「微妙」なケースだから。場合によっては「万が一の場合には、審査において許可することができない物件と判断される可能性もありますので、予め了承の上で物件を借りてください」って窓口で留保されちゃうし。

そうなると、これまでの申請経験や同業さんの情報、業法の規程内容なんかに照らし合わせ、「この物件でもおそらく問題なかろう」と結論付けて申請を試みることになるんだけども。やっぱり審査期間中は、モヤモヤとしてしまうよね。

だから、通知が来ると一息。

ここで言う一息というのは、開放感のようにゼロ以上にプラス方向へ変わるんじゃなくて、マイナスだったものがゼロ方向に戻る、重しが1つ減るって感覚のほうが近い。

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  1. 2015.04.21

    押印の嵐